サイエンスカフェ(名城大学)
10月27日(土)、愛知県名古屋市の名城大学において、6回シリーズ最終回のサイエンスカフェが開催されました。
当日はあいにくの雨。どのくらい集まってもらえるのかかなり心配でしたが、共催していただいた東海農政局のご協力もあり、参加者は約30名で大いに盛り上がりました。
卒業生は、豊橋市でナスの施設栽培を行っている平河さんと、東海市で有機農業に取り組んでいる久野さん。
平河さんからは、植え付け時期を変更したり寒さに強い品種を導入して重油をできるだけ節約していることや、作業のしやすさを考慮して1条植から2条植に変えたことなどの取り組みが紹介されました。
久野さんからは、大学校在学中に発表された有吉佐和子さんの複合汚染や、派遣実習でお世話になった澤登晴雄さん(日本有機農業研究会初代代表幹事)の影響でブドウの有機栽培に取り組んでいること、自分が食べたいもの、自分の子供や孫に食べさせたいものを作ることにこだわっているという紹介がありました。
研究者は、ガラスハウスなどの施設園芸について研究している高市さんと、産学官連携の中心となっている須田さん。
高市さんからは、施設の初期設置コストのうち温室本体を作る費用が半分近くを占めるが、環境制御装置類と栽培装置も大きな割合を占めていること、いろいろな装置の制御をひとつの携帯電話やインターネットで行えるユビキタス環境制御システムを構築していることの紹介がありました。
須田さんからは、産学官連携センターは農研機構と民間企業を結び、双方にメリットがあるビジネスチャンスを創出する連携研究の企画・立案を行っていること、民間企業が国内農産物を使用することによって農業生産現場を活性化させていることの紹介がありました。
また、農業者大学校の齋藤京子事務局長から、農業経営者には
① 先が見えること
② 全体が分かること
③ 原理・原則が分かること
④ 多くの人脈を持つこと
⑤ 自分のものさしを持つこと
が必要で、農業者大学校でそれらを学んでほしい、また、農業者大学校もすばらしい経営者になれる力を付けさせていくというガイダンスがありました。
シンポジウムでは、東海農政局の岩元局長にも行政の立場として参加いただきました。
そして、研究機関がより現場に近い研究をどう取り組んでいくか、さまざまな信念を持って取り組んでいる農業者や研究者が、希薄な関係から一人ひとりどうつながり日本農業全体を元気にしていくか、生活者に有益な暮らしが出来るような農業・研究であるべきといった内容について、熱く語り合いました。
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