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(39期生家庭訪問)地元が好き

 Y君の地元、長崎県時津町は海辺に面した町。中心は意外と大きな店舗も建ち並ぶが、Y君の所は至って静かな農漁村。訪れた当日も、朝友だちたちと蟹漁に出かけたという。獲物は半分くらいを直売所に出す。そのため今、船舶免許取得の講習に通っているという。
 Y君は長男ではないし、父親もサラリーマンである。彼の帰省先はいつも祖父の家で、祖父夫妻がミカンとブドウ、ウメを主に栽培している。海に面し、見た目にも急勾配な土地にミカンやブドウが植わっている。70歳を過ぎた身には少し厳しいそうだが、Y君がこの果樹園を継いでくれるのがうれしくて、もっと機械が入りやすいようにと農道の拡張を手がけていた。
 「規模拡大もむずかしいし、経済的にも厳しいと思うが、卒後は就農したい」と語るY君。理由は「地元が好きだから」。脇から祖父が、「この辺も5~6年もしたら荒れ地が多くなる。でも、やっていれば何年か後にはいい時もくる」といった。すると、「作付け計画も自分が考えなければいけない。農道も自分には大型特殊の免許もあるから、ユンボーを借りて自前でやりたいと思う」とY君。
 7月は地元行事のペーロン練習で地元の人たちとも交流ができた。蟹漁に行ったりする仲間もいる。今では猪も出て果樹園も荒らされるというが、「農業は自由にできるのが魅力」と、明日に向けてふる里で生きていこうとしているY君。同じような条件でがんばる農者大の仲間と明日の日本の農業・農村を切り開いていってほしい。

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