〔39期生家庭訪問〕体力と知力を鍛えよ
福岡県うきは市のN君の家は米と柿が中心である。夏に訪れた時はちょうどウンカやカメムシの出るシーズンで毎日稲の消毒に明け暮れていた。
「これからの農業は何でも差別化していかないといけない。JA頼りではダメ」と話されるお父さん。米は「豚糞利用栽培米」「減農薬栽培米」として販売している。「来年からは息子も帰るので期待している。帰ってくることを当てにして計画も立てた」と、自前のライスセンターの整備拡張が行われていた。N君に現場を案内して見せてもらったが、なかなか立派な施設だ。
「帰るまでにもう少し体力をつけてもらいたい」と注文をつけられていたが、どうやら穂肥追肥作業では相当バテたようだ。学校にも「人付き合いと体力、知力を鍛えてほしい」と注文をつけられた。とはいうものの、かなりN君の就農してくれることが楽しみな様子で、「早く認定農業者にして経営を譲渡したい。経営を渡されれば自分でも色々な工夫もするから」と期待をにじませておられた。
ライスセンター見学の後、柿園をみせてもらった。これがとんでもないほど急な細い山道を登った所にあった。うきは市は柿の産地として有名だそうだが、こんな所に柿園があるとは知らなかった。米でも果物でも味は昼間の温度と夜の温度格差が大きいほど糖度が上がり、味がよくなると聞くが、これだけの山の頂上近くにあればかなりの温度差はあるはず。でも、実際に管理作業に当たるのも、収穫作業に当たるのも大変だというのが実感だった。それにしても案内のため軽トラを運転し、山登りをしたN君、とてもかっこうがよかった。もう何年もここで仕事をしているような感じだった。
農者大で人付き合いと知力は鍛えられているはず。あとは体力だが、家に帰ってこんな柿園で毎日仕事していたら鍛えられますよ。大丈夫です、お父さん。
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