ルーラルサイエンスカフェin 九州(後編)
10月18日(土)秋晴れのもと、熊本県合志市にある九州農業研究センターで「ルーラルサイエンスカフェin九州を開催しました。
農業経営者の講演は、熊本県御船町で酪農と米に取り組まれている坂本 保男さんが「早いもので農業を30年しました」と題してお話ししました。坂本さんは、農者大の7期生で息子さんも農者大の37期生で就農2年目です。
坂本さんの農者大での3年間は、じっくり考えたり、本を読んだり諸先輩に教えを聞いたり、全国の同級生や先輩の家を友人と一緒に回ったりしたので、ずーと地元だけいる人にはわからない外の世界のことを大いに学んだのが良かった。自分の子供も含めて、じっくり考えるヒマが必要だと思う。技術的なものは卒業してからも手に入れることができるが大事なことは、人間としての土台をつくることであり、これができれば後はブレないで農業をやれる。農者大の当時のS教官が日頃から言われていた言葉「平凡なことの積み重ねの結果が非凡となる」。を思い出し自分の力にしてきた。本当にその通りだと思っている。1977年に就農し学校の校舎を使った木造畜舎で酪農を始めたが、1990年の自分が35歳の時に牛舎が火災に遭い成牛30頭が焼死してしまった。農業を辞めるべきか悩んだ。辞めた方がいいと6~7割の方がアドバイスしてくれた。しかし、自分はこのままではやり残した気がして、総合施設資金を借りてまた酪農を始めた。今、酪農はじっと我慢の時だが、この時期を乗り越えれば良くなると思っている。また、農村には、地域のための仕事があり「暇暮らし」と地元では言う。しかし、農業を仕事にしている人には皆地域を愛する気持ちがある。自分も家族とともに、地域をもり立てていきたいと思っている。会場は誠実な人柄そのままのあったかい雰囲気に包まれていました。
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